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スタートアップへの転職を支える: HERP Careers β版の開発チームの舞台裏


はじめに

こんにちは。HERP Careers β版(以下、HERP Careers)を開発・運用しているチームでエンジニアとして働いている dacci です。

今回は、私たちがどのようにして不確実性の高い環境下で開発を進め、どのようなチーム文化で働いているかをお伝えします。私たちは一緒にお仕事をする仲間を募集しています。もし HERP Careers の開発に興味を持っていただき、私たちの働き方に共感いただけたらぜひ一度お話しましょう!

HERP Careers は、「転職のためのスタートアップ図鑑」をコンセプトに、2023年12月に立ち上げた求職者向けの求人メディアです。私たち HERP は、これまで「採用を変え、日本を強く。」というミッションのもと、主に企業向けのサービスを展開してきました。しかし、求職者の皆さまの次なる挑戦を直接支援したいという思いから、HERP Careers を開発することに至りました。

現在、HERP Careers には1,000社以上の企業から10,000を超える求人が掲載されています。これらの求人は、私たちの既存サービスである HERP Hire から自動的に転載される仕組みになっています。サービス開始からまだ日は浅いですが、すでに複数の方々が内定を獲得されており、皆さまの新しいチャレンジに貢献できていることを実感しています。

私たちの開発体制は現在、プロダクトオーナー1名と開発者3名で構成されています。「転職のためのスタートアップ図鑑」というコンセプトが求職者の方々にとって本当に価値あるものなのかまだ不確実性が高い状況です。そのため、私たちはスクラムを採用し、短いサイクルで仮説検証を繰り返しながら試行錯誤しています。

このブログでは、私たちのスクラムの取り組みとチーム文化の基盤となるワーキングアグリメントについてお伝えします。

スクラム

HERP Careers の開発は、不確実性の高い環境下で効果的に開発を進めるためスクラムを採用しています。私たちはスクラムを以下のように取り組んでいます。

スプリント

私たちはタイムボックスを1週間としています。どういった機能やデザインだとユーザーの皆様に喜んで使っていただけるかまだまだ解像度が低いため、仮説の優先度も変わりやすくこの期間が今のところ私たちのサイクルにはフィットしています。

イベント

私たちの1週間は以下のようなリズムで進行します:

  • 月曜日:スプリントプランニング
    週の始めに、チームでプロダクトバックログアイテムからスプリントバックログを作成します。作成時に内部設計について会話したりタスクの優先順位や見積もりを明確にし、チームの能力に基づいて適切な量のタスクをスプリントバックログに入れます。開始条件・完了条件の明確化は現在取り組んでいる課題の一つです。

  • 火曜日〜金曜日:デイリースクラム
    毎朝9時から15分程度、オンラインでデイリースクラムを行います。各メンバーが昨日の進捗、今日の予定、障害となっていることを共有し、チームの同期を取ります。相談がある場合はデイリースクラム後に別途時間を設けています。

  • 金曜日レトロスペクティブ
    週の終わりに、チームでスプリントの振り返りを行い、プロセスの改善点を議論します。スプリントレビューの実施は現在の課題の一つであり、改善に向けて取り組んでいます。振り返りはファシリテーター、書記、タイムキーパーは輪番制にしています。進行は大まかには①活動の思い出し②活動の検査③ふりかえりのふりかえりの順に進めています。

自己管理型

スクラムチームとして自己管理型を心がけているため、スクラムチームの中で「誰が」「何を」「いつ」「どのように」行うかを決定しています。私たちの行動の具体例をいくつかご紹介します。

  1. 柔軟なタスク分担
    私たちのチームでは、フロントエンド、バックエンドのように特定の技術領域で担当を固定しません。それにより、スプリント中に予期せぬ問題が発生した際も、すぐに話し合い必要に応じてタスクの担当者を変更し、スプリントゴールの達成に向けて柔軟に対応します。そのためには、日頃からプランニングの中で大まかにでも今回のゴール達成に向けてどのようなことをするのか把握します。また、レビューも全員が目を通しているため担当者変更のコストは大きくならないように気をつけています。

  2. 積極的なリファクタリング
    開発中に保守性を高める必要が出てきた際、積極的にリファクタリングを行います。リファクタリングの内容によっては影響範囲が広くなることもあるため各人がスプリントゴールの進捗状況を踏まえ必要に応じて相談しながら意思決定をします。

  3. 継続的なプロセス改善
    毎週のレトロスペクティブでは、メンバーが感じた課題を持ち寄ります。その中から、自分たちでコントロールでき、改善すると効果的なものを選び、具体的な改善案を立案し実行しています。この取り組みにより、チームのプロセスが常に進化し続けています。

今後もチームとして自己管理する幅や質のレベルが上がるように取り組んでいきます。

ワーキングアグリメント

HERP Careers のスクラムチームでは、スクラムの実践に加えて、私たち独自のワーキングアグリメントを設けています。私たちは、東京・京都・島根とそれぞれ拠点が異なり、フルリモートで活動しています。そのため、これらの合意事項を定めることによりチームの協働をより円滑にし、生産性を高めるとともにメンバー間の信頼関係を強化する役割を果たしています。ここでは、私たちのワーキングアグリメントとその理由をご紹介します。

1. コアタイムの設定:9:00から16:00まで

私たちは、9:00から16:00までをコアタイムとしています。この時間帯にはチームメンバーが業務に従事することを原則としています。

  • 理由

    • チーム全体での同期を取りやすくします。

    • スクラムイベントやペアプログラミングなどの協働作業を効率的に実施できます。

    • 個々のメンバーの生活スタイルに合わせた柔軟な働き方を可能にしつつ、チームとしての一体感を維持します。

2. 作業中のオンラインプレゼンス:カメラをオンにしてHuddleに常時接続

フルリモートワークにおいて、私たちは作業中にカメラをオンにしてHuddleに常時接続することを実践しています。

  • 理由

    • オフィスでの対面作業に近い環境を再現し、チームの一体感を醸成します。

    • 非言語コミュニケーションを含む、より豊かなコミュニケーションを可能にします。

    • 質問や相談がしやすい雰囲気を作り、情報共有や問題解決を促進します。

    • 「一人で黙々と作業している」という孤独感を軽減し、チームの連帯感を高めます。

3. メンバーからの相談の優先

チームメンバーからの相談は、基本的に優先して対応することを心がけています。

  • 理由

    • 問題や疑問点の早期解決を促し、開発の停滞を防ぎます。

    • チーム全体の知識やスキルの向上につながります。

    • 「質問しやすい」雰囲気を作り、特に新しいメンバーの早期適応を支援します。

これらのワーキングアグリメントは、私たちのチーム文化の重要な一部となっています。フルリモート環境下でも、高い生産性と強い結束力を維持し、メンバー一人ひとりが成長できる環境を作り出すことを目指しています。

さいごに

HERP Careers のスクラムチームではこのような環境でお仕事をしています。私たちは、これらの取り組みを通じて、楽しみながら高品質な製品を作り出すよう努力し、互いに成長し合える関係性を築いています。まだまだ至らない点が多く、改善していきたいと考えています。

もし、このような働き方に共感し、興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、ぜひ私たちのチームに加わってみませんか?一緒に、求職者の方々の人生を支援する素晴らしいサービスを作り上げていきましょう!


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