メガベンチャーでテックリードを経験したエンジニアは、なぜHERPに出戻りしたのか。今のHERPの開発チームだからできる挑戦
こんにちは。HERP広報の白石です。
HERPでは、人材紹介会社向け求人管理システム『ジョブミル』β版を開発・提供しています。
今回は、ジョブミルの開発チームのどやとryota-kaの二人に、仕事内容や開発環境の魅力、今後の展望などを伺いました。
とくにどやは、インターンでHERPにジョインした後、他社を経験し、HERPに出戻りしています。戻ってきた経緯についても深掘りすることで、HERPの魅力を探ります!
——本日はよろしくお願いします!まずはお二人の関係性を教えてください。
どや:ジョブミルの開発チームでエンジニアとして一緒に働いています。チームリード(※)という役割も担っています。
(※)チームのミッション及び目標達成をするために、開発/エンジニアリングの分野で必要な成果を出し続けることを担保するロール。責任範囲は技術設計に限らず、採用やチームビルディングなど多岐にわたる。
ryota-ka:私は2017年の創業時からHERPにいるのですが、その年にどやくんがインターンとして入社してくれて以来の付き合いになります。どやくんは新卒では他社に就職しましたが、その後の転職先としてHERPを選んでくれたので、また一緒に働けているという感じですね。
——ジョブミルとはどんなサービスですか?
どや:人材紹介会社向けの求人管理システムです。人材紹介会社は採用企業と求職者の方のマッチングを創出する仕事をしている方たちです。具体的には、採用企業から預かった求人を求職者の方に提案し、応募意向がある場合に企業に推薦しています。
人材紹介会社のコンサルタントさんは、それぞれの採用企業ごとに異なるATS(※)上で求人が共有されるので、いざ求職者の方に合った求人を探そうと思っても大変なんですよね。「〇〇社の求人はどのATSにあったかな?」と考えたり、ATSにログインして能動的に求人を見に行く必要があります。加えて求人が各所に散らばっているので、コンサルタントさんの頭の中で想起される求人を探しに行く形になってしまいます。どうしても思い出せなかった求人が提案から漏れてしまう。実際には求職者の方にマッチしているとしても、です。とくにここ数年はATSが普及したこともあり、この課題はより大きくなっています。
(※)Applicant Tracking System の略で、日本語では「採用管理システム」などと呼ばれる。HERPは主力プロダクトとしてHERP Hireを提供している。
どや:ジョブミルがこれらの求人を集約することで、検索を一ヶ所で行えるようになります。求人を確認する業務の負荷が軽減されることはもちろん、本来思い出せなかった求人も検索結果に現れるので、より求職者の方に合った求人を提案いただけます。実際にユーザーの方からも「ジョブミルを通じて、これまで採用決定実績が無かった企業の求人に出会えたことで、採用決定に繋がった」という嬉しいお声をいただいています。
ジョブミルのミッションとしては、「求職者ファーストな人材紹介をあたりまえにする」ことを掲げているので、求職者の方の転職体験をより良いものにすることで、よりマッチした転職を実現することを目指しています。
——ジョブミルチームの構成や、メンバーについて教えてください。
どや:全体で11人というまだまだ小規模な事業部です。開発チームは5人で、うちエンジニアは3人、PdMが1人、デザイナーが1人といった構成です。
(組織の体制やチームメンバーについては以下のページもご覧ください!)
ryota-ka: 新規事業ということで、はじめは取締役の徳永に声をかけられ、開発に関する業務はすべて私一人で行っていました。そんな中、どやくんが昨年の11月に入社してくれました。その後もう一人エンジニアが増えて、現在は3名のエンジニアで開発しています。初期と比べると、チームとしてのケイパビリティは格段に上がったと感じます。
どや:ただ、それでもやりたいことは山積みで、まだまだ人が足りていないというのが現状です。より価値のある機能をいくつも・すばやく提供しなければならないので、直近ではとくに採用やチームプロセスの改善に力を入れています。
——どやさんのチームリードとしての役割や業務内容を教えてください。
どや:チームリードという具体的なロールで動き始めたのは比較的最近なのですが、その前からチームの連携を助けるような動きはしていました。入社直後からやっていたので、それが改めて役割として評価された形になります。
チームリードとしての動きは、ざっくりいうとやはりハブになることだと思っています。 具体的には、Bizチームや事業責任者、さらにはジョブミル以外のチームとのコミュニケーションや渉外のようなところです。
さらに、事業としてこういうことをやっていきたい、こういうことが重要だ、といった開発チームのミッションの設定、現状の目的や課題に対する開発優先度の判断、そのタスクをどう進めるかといった割り当て、そしてチームメンバーの育成や研鑽を含めたチームビルディングなども担っています。あとは、採用もやってますね。
ryota-ka:転職先の環境に求めるものは色々あったと思うのですが、実現できている感覚はありますか?
どや:めっちゃある。もともと私がチームリードみたいな動きをやりたいと思っていたので、やりたいことに挑戦させてもらえる環境だなと感謝しています。リードといいますが、実際は他の人をサポートしつつ、他の人に支えられつつという感じなので、メンバーの力を借りながらなんとか走っている感覚ですね。
——改めて、どやさんがHERPで働き始めたきっかけを教えてください。
どや:当時、情報系の学科にいたんですが、当時Twitter(現・X)でJavaScriptの勉強をしたいとつぶやいたら、学科の先輩を自称するまざっちというアカウントから急にDMが来たんです。
「JavaScriptの勉強をしたいなら、うちでインターン募集してるんだけどどうですか?教えたがりの人が多いので勉強しやすいですよ!」と誘われて、まだ人を疑うということを知らなかった私は、「先輩なんだ」とそのままついていきました。そしてそのまますぐにHERPでインターンを始めることになったんです。
ryota-ka: 壺とか売りつけられなくてよかったですね(笑)
一同:(笑)
どや:実際に話を聞いてみたら、実際JavaScript (TypeScript) に限らず色々な勉強ができそうな環境だと思いましたし、オフィスにいた社員の人たちと話して、なんか面白そうな人たちだなと思ったのを覚えています。その後、稼働時間に波もありましたが、大学3年生からインターンを始めて、大学院修了まで3年半くらい働きました。
当時は他のバイトもしていたので土曜の午前に別のバイトをして、午後にはHERPに出社して、ryota-kaさんからWeb開発を一から教わりました。当時はWeb開発なんてかけらもやったことがなかったので、インフラの仕組みをあまり理解しておらず、検証環境を触っているつもりで手元でガシャガシャやっていたら、プロダクション環境に実際にこのデプロイされてるアプリケーションを根元の方から消してしまったこともありました。いま思うと、とんでもないやらかしエピソードですね……。
ryota-ka:そんなこともありましたね。創業初期ということもあり、当時はきちんとしたデプロイの仕組みも整っていなかったので、起こるべくして起こってしまったなと思います。
——新卒では別の会社に入社しましたが、どのような基準で会社を選びましたか?
どや:もともとWeb業界に行くかどうかも決めていなかったので、HERPに限らずフラットに就職先を考えていましたね。当時の就活の選択軸としては大きく3つありました。
1つ目は、その会社のミッション・ビジョンに共感できるか。2つ目は、ユーザー価値起点かどうか。ユーザーさんにとってちゃんと価値あるものを作ろうとしていて、それがプロダクトにも反映されているか。3つ目は、成長欲求が強かったので、裁量を持って働けそうか、成長の環境が整っているか、も見ていましたね。
そうした視点で見ていくと、やはりメガベンチャーくらいの規模の企業が良さそうと思い、HERPのインターンを通じてWebに関する知識や経験も多少身に付けられたので、Web業界を中心に見ていました。その中でも、前職は主にBtoCサービスを提供していたということもあり、ミッション・ビジョンが自分の実生活にも馴染み深いものだったので、最終的にその会社に決めましたね。
ryota-ka: やっぱり新卒就活だとBtoBよりもBtoCの方がイメージが湧きやすいというのはありますよね。
どや: あともう1つ挙げるとしたら、新卒ではある程度整っている環境で色々とやりたかったというのがあったと思います。
——そこからまたHERPに戻ってきたのは、どのようなきっかけだったのでしょうか?
どや:前職で扱っていたサービスは巨大で、技術的負債も多くありました。前職でもチームリードとして、限られた人数の中で会社全体の負債解消に取り組んでいました。ただ、事業を伸ばしていくフェーズにおけるカオスさやスピード感のある環境に身を置く経験をあまり積めず、「このままでいいのかな?」という思いがずっと燻っていました。ちょうど会社の経営方針の転換なども重なったタイミングで、より挑戦できる環境として転職先を探し始めました。
ryota-ka:実はどやくんから「転職シグナル」が出ていることは独自の情報網を通じてキャッチしていました。私たちは最寄り駅が同じなのですが、たまたま路上ですれ違う機会があり、「他社さんとはカジュアル面談してるらしいのに、なんでHERPの話は聞いてくれないんですか!?」と問い詰めて(笑)。少なくとも採用会食に参加してくれるという約束は取り付けられたので、社内からは誰に参加してもらうのかがアトラクトに繋がるのかを慌てて考えて、実施をお願いしました。
どや:ryota-kaさんがいなかったら受けてないし、共通の知り合いもいたおかげでキャッチできたし、住んでる家の場所の時点で、縁ですね。
——他の企業の選考も受けていたとのことですが、HERPの決め手は何だったのでしょうか?
どや:1つは、やっぱり一緒に働いたことがあり、また一緒に働きたいと思える人がいたことが大きいですね。それこそ、ryota-kaさんは最も強く一緒に仕事したいと思っていた人なので。
2つ目は、最後に悩んだもう1社の方が、「私がいなくてもなんとかなりそう」という感覚がありました。シニアの優秀な方がたくさんいて、私にできることがあまりないんじゃないかと。HERPの方が、自分が色々と挑戦する機会を得られそうだなと直観的に思いました。
——HERPに戻ってきて、これからやりたいことや挑戦したいことを教えてください。
どや:チームとしてやりたいことはめちゃくちゃあって。まず事業観点では、私たちのミッションにもあるように、最終的には候補者に寄り添った提案やマッチングが実現できるところまでちゃんと作りきらなきゃいけない。それを通じて使っていただけるユーザーさんを増やして、提供できる価値の質も量も増やしていかないといけないと思っています。
また組織観点では、チームとしてよりすばやくユーザーに価値を提供できる体制にしたいと思っています。今はエンジニア3名で開発していますが、全然人が足りていません!それに加えて、相互に強みを引き出せるチーム作りも挑戦していきたい課題ですね。
——すでに具体的に取り組み始めていることはありますか?
どや:相互に強みを引き出せるチーム作りの一環として、例えばストレングス・ファインダー®などを通じて、お互いの性質を知るといった取り組みをしています。
また、これまで開発チームの育成やチームビルディングは私が一人で行っていたんですが、最近は、一部を他の開発チームのメンバーに委譲していますね。一緒にチームについて考えてもらうようにして、徐々に広げていくといった取り組みもしていて、リーダーシップやチームビルディングなどの勉強会もしています。
——最後に、どんな人と一緒に働きたいですか?
どや:課題を特定してその解を作れる人と、それをプロダクトに実装できる人、それぞれが活躍できる環境があります。あとは、やはり新規事業ということで状況が日々目まぐるしく変わるので、その不確実性に対して楽しめる人が向いていると思います。
ryota-ka: 社内ではよく「カオスを楽しむ」と言っているのですが、そういった価値観に共感できる方と一緒に働けると嬉しいですね。
——ありがとうございました!
ジョブミル事業は順調に拡大を続けており、リリースから1年で累計導入企業数が500社を突破しました(2024年10月時点)。
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